2015年05月20日

実際に契約するつも


「いつも契約契約って言いますけど、実際に悪魔になるにはどういう手続きをするんですか?」

実際に契約するつもりなど微塵もないけれど、興味本位で聞いてみる。

「たとえば、家を借りる時みたいに契約書にハンコを押すとか、そういう感じですか?」

「なんだよ、やっとその気になったのか王穎 imakeup?」

「ち、違います!ただ、純粋に疑問に思って・・・」

私が慌てて両手を振ると、そんな私を何の感情も籠らない眼差しで見つめながら、土方さんは淡々と信じられない事を言い放った。

「性交渉を持つんだよ」

「は?」

「ま、平たく言えばセックスするってこったな。俺とお前が。」

「は?」

「聞こえなかったか?だから・・・」

「き、聞こえました歐亞美創醫學集團!!」

息が止まるかと思った・・・。

だって、セッ・・・。
・・・って、口に出すのすら憚る。

どうしよう。
眩暈がしてきた。

無茶だ。いくらなんでも無茶だ。
悪魔になれってのも無茶だけど、そもそも契約の段階で無理だ。

「なんだよ、お前もしかして経験ないのか?」

「ばっ・・・そんな馬鹿なっ!!」

「ああ、そうか。無いんだな靈芝 癌症

「うっ・・・」

私が目を見開いたまま固まると、そんな私を見て楽しげに目を細めた土方さんは「そりゃ動揺するのも無理ねえな」とニヤニヤしながらこちらに迫ってくる。
一瞬にしてものすごく嫌な予感がした。

「こ、来ないでください!」

「お前がどうしてもって言うなら、別に俺は契約云々抜きでお前の初めての男になってやってもいいんだぜ」

「ふざけないで下さいッ!」

壁際まで追い詰められた私は顔の両脇に腕を付かれて、退路を断たれる。
完全に面白がられているのは分かってるけど、でも相手が相手だけに冗談じゃ済まされないような気がして怖い。

「心配すんな、俺が一から十までちゃんと優しく教えてやるからよ」

「結構です!間に合ってますから!」

何が間に合ってるのかは分からない。だけど何か言わなくちゃと私は叫んだ。
とにかくじりじりと迫ってくる土方さんが怖くて、私の顔はみるみる蒼白になる。

土方さんは私の頬をその長い指先でつつっと撫で下ろした。
それにびくっと身体を震わせながら、私は目をまん丸に見開いたまま息をするのも忘れて目の前の彼を見詰める。

・・・綺麗過ぎる。

多分、今まで私が見たどの人間よりも土方さんは綺麗だ。
悪魔だってだけでも十分なインパクトなのに、その上こんな顔をしてるんだからどう抗っても勝てる気がしない。

まさか自分の初めてを悪魔に捧げることになるなんて。
神様、どうせなら最初の相手は沖田さんが良かったです・・・。

「・・・くくっ、ぷはっ・・・!」

だけど、そんな私を見て耐え切れないように吹き出した彼は、私の両肩に手を置いて身体を二つ折りにしながら笑い始めた。
あ、あのー・・・。

「本当にお前って単純だな。俺が本気か冗談か位は分かれよ」

「わ、分かりませんよそんなの!だって、土方さんは悪魔でしょ?人を困らせるのが仕事なんですから!」

「ま、確かに。・・・例えばこんな風にな」

そう言いながら、私の頬にチュッと唇で触れる。

「きゃあああああ!」

「うるせえな、それしきの事で騒ぐんじゃねえ」

がしがしと頭を掻きながら心底鬱陶しそうにそう言った土方さんは、慄く私に舌打ちを寄越すとソファーへと戻り腰を下ろした。

「・・・ま、一応俺の名誉の為に言っとくが、俺はこの姿になってから女を抱いて悪魔にしたことなんざ一度もねえからな」

「じ、じゃあ、なんで私を悪魔にしようなんて企んでるんですか!」

「だから言っただろ?お前みたいな上玉は100年に一人いるかいないかなんだよ。そりゃ俺だって食指が動くってもんだ」

私がそんな特別な存在だなんて。
というか、それってつまり私が子供レベルに単純だと言うことなんだろうか。
それはそれで複雑だ。

・・・でも、ふと疑問に思う。

だとしたら、土方さんだって最初は誰かの手によって人間から悪魔にされたはずだよね。
この人は一体どんな風にしてこの姿になったんだろう?

女性の悪魔とそういうことをしたってこと?
そ、それともまさか、男同士でそういうことを・・・!?

私が更に驚愕の眼差しで彼を見詰めていると、土方さんは私の考えていることを察したように苦い表情をした。

「言っとくが、男同士の契約の場合は互いの血を交わすだけだ」

「は!?じゃ、何で女性だけ・・・」

「知るか!」

苛立ちも露わにそう言った土方さんは、「だが」と天井を見上げる。

「今はどうだか知らねえが、昔は悪魔における男女間の契約ってのは、純血の子孫を残す為の行為って意味合いもあったんだ。だからこそ男女の交わりが必要になったんだろうな。」

「純血の子孫・・・ですか?」

「ああ。悪魔の大半は俺らみたいに元々人間だった奴が契約によってこの姿になったパターンなんだよ。だが、男女の悪魔が子を生した場合、そいつは純血種と呼ばれ俺らの中でも段違いな能力を持つ悪魔の中の悪魔へと成長するんだ。
・・・ま、つまりは武家に生まれた本物の侍と、後から二本差しだけ蓄えた俄かの侍との違いみてえなもんだ」

サムライとか何とかってのはどうも分かりにくい例えだけど、つまりはこういうことなのだろうか。

純血種というのは、土方さんのように契約によって悪魔になった人ではなく、悪魔の両親から生まれたサラブレッドであると・・・。
私には悪魔事情はよくわからないけれど、とりあえずはそう理解した。

「・・・あいつら純血種は、同じ悪魔でも俺らとは全くレベルの違う奴らなんだよ」

そう言った土方さんは、何かを思い出したようにぐっと唇を噛みしめ俯いた。  


Posted by meihuien at 14:28Comments(0)
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